議会報告
平成17年 | |
平成17年第二回定例会 一般質問 |
自由民主党新宿区議団の吉住健一です。今年は区立中学校の教科書採択を行う年でございますが、そのことに関連して区長並びに教育委員会に質問させていただきます。教育行政は主として教育委員会の所管事項でございますが、区全体としても関るものだと思います。そして、新宿区という町が抱えている課題の中で知識や意識を共有すべき問題については、教育の場でも反映していくべきだと思っております。 そこで質問に入りますが、私は新宿区が抱えるいくつかの課題の中で、他国との関係について教育の中で取り上げていくべきだと考えておりますが、その点についてのご所見を区長と教育委員会にお尋ねします。尚、ここでいう他国との関係とは国同士の外交関係であり、将来的な共生政策についてであります。 また、ここ数ヶ月間の隣国における反日運動について端的にどのような感想をもたれているか区長にお伺いします。 小学校でも、中学校でも歴史の授業は行われます。地理の勉強もあります。しかし、近現代史上の近隣諸国との外交関係についてはなかなか浸透していないのではと感じます。先日新宿文化センターで行われた外国人留学生によるスピーチコンテストでは、日本人の大半は「竹島」が何処にあるのかも知らないのだから、日本の領土だと言うことが奇異に思えるとの意見が出されました。もっともな指摘だと思います。 私は、むやみに他国の感情を逆なでする発言はいかがなものかと考えますが、日本は悪い国だといわれたり、権利を侵害されたりしても反論や意見を言うための知識すらなければ、対等な友好関係は築けないと思います。 ここで教育委員会にお尋ねをいたしますが、諸外国の歴史教科書における自国の記述について研究をされたことはございますか?かつて、イギリスにおいては植民地政策時代の負の部分に力点を置き、子どもたちに自分の国に対する自信を失わせるような教科書を使っていたそうです。当時、学力の低下や、校内暴力などが問題となったそうですが、危機感を感じて「国民としての誇りの回復」や道徳の重要性を訴えた教育改革を行い、学力の向上や少年犯罪が半減するなどの効果があったそうです。 ちなみに、隣国である中国や韓国の教科書の日本語訳版や、比較本も書店で販売していますので機会があれば、読んでみていただきたいと思いますが、中国や韓国の人たちが日本という国をどのような目で見ているかを知ることは、共生政策を進めるうえで有益だと考えます。先ごろ、国立国語研究所の方にお聞きしましたが、韓国で日本語を学ぶ人が上級に進む際に時にはカウンセリングを必要とするほどのストレスを発生するそうです。原因は、幼い頃からの反日教育で、日本語や日本の文化が身に付けば付くほど拒絶反応や葛藤に苛まされるとのことです。 日本人の子どもに日本の負の歴史ばかりをクローズアップして教えるようなことをすれば、その子どもは日本人であるという自分の存在に葛藤を持ちながら生きていくのではないかと危惧します。 次に、ある家庭科の副読本で「お祖母さんは孫を家族だと思っているけれども、孫はお祖母さんを家族とは思わないこともある」と書かれているということが国会で取り上げられました。我が家に一人残っているお祖母ちゃんは日頃から「孫だけが生き甲斐です」と言っておりますので孫にそんなことを言われたら生き甲斐がなくなります。そこで、副読本は無理としてもせめてでどのような教科書で勉強をしているのかと思ったのですが、ごく普通に目にする方法はないかと考えておりました。区の教育センターや中央図書館には置いてありますが、普通の人はそこまでは行かないのではないでしょうか?ちなみに私も、図書館の蔵書検索では見つけられませんでした。私としては、区内各地の図書館でいつでも閲覧できるように置いてみてはどうかと思いますが、いかがでしょうか? また、教科書の採択は最終的に教育委員のみなさんの判断で決められることとなると思いますが、委員のみなさんは検定本に一通り目を通して選ぶことになるのか、学校の先生の意見やその他の意見を受けて了承をするのか、実際の採択時の状況を教えていただきたいと思います。この点については、以前に予算委員会でも伺いましたが、改めて本会議の場でお伺いいたし、この件について関心を持っている方々への回答としていただきたいと思います。 数年前の教科書採択時期には、一部の地域で特定の教科書の採択を阻止しようという過激な運動がありました。残念なことだと思います。しかしながら、外部で起こる出来事は除外して、教科書そのものについて精査し、採択をしていただきたいと思います。 以上5点をお伺いします。ご清聴ありがとうございました。 議長4番。自席より発言いたします。 只今は、地域文化部長ならびに教育次長よりご答弁をいただきありがとうございました。区立の学校でも外国籍の子どもと日本人の子どもが一緒に学んでいます。今後も極端に日本の歴史を美化したり、極端に日本の歴史を批判したりするような授業が行われなければどの教科書が選ばれようと構わないと思います。どうか、特定の教科書を先入観を持って審査するのではなく、教育委員ご自身の判断力を持って新宿の子どもたちにどのような教育をしていきたいかという明確な意識を持って現場の教員に示唆を与えるような採択を行ってもらいたいと考えております。 また、家庭科や、公民、生活科などの科目の中で教え方によっては家庭を守ろうとする意識の崩壊を助長するケースが指摘されておりますが、少子高齢化社会を迎える新宿区として、協働社会の進展を志向する新宿区としてどのような社会観を子どもたちに持ってもらいたいかという意思を持って教材の選択や指導をしていってもらいたいと考えております。以上を持ちまして、私の一般質問を終了させていただきます。 |
平成16年 | |
平成16年第一回定例会 一般質問 |
質問要旨…ゴミの分別や収集について (1)管理人の常駐していないマンションの集積所について (2)外国人にもわかるイラストや外国語を使った掲示物について (3)環境学習センターを活用して子どもたちにゴミについて考える教育を出来ないか? (4)ポイ捨てや、集積所の掲示物をガードレールなどに目立つように設置できないか? |
平成16年第二回定例会 一般質問 |
質問要旨…環境公害への対応について (1)現状において、環境面での苦情についてのどのように処理しているか? (2)原因者には、区当局や当事者との公式な話し合いをする義務はないのか? (3)規制基準を超えている点を改善する義務があるのかないのか? (4)改善すべき点について対応を遅滞させた場合に罰則のような措置はないのか? |
平成16年第四回定例会 代表質問 |
質問要旨…新規施策や課題への取り組みについて 前文…猛暑、台風、洪水、新潟県中越地震へのお見舞いとイチローの快挙と努力について (1)第四次実施計画に寄せられた区民の意見について (2)第二次行財政改革計画にあげられた職員のあり方や意識改革の具体策とは? (3)東京都との財政調整制度5課題について協議するにあたっての意気込みについて (4)区有財産(施設や土地)の現在の活用状況と今後の方針について (5)学校施設の余裕教室の有効活用について (6)区民意識調査を見た感想と、その活かされ方について (7)「まちづくり懇談会」の議論の今後の活かされ方について (8)町のブランドイメージを作るのには慎重な配慮を (9)環境浄化作戦を行っている歌舞伎町の隣接地域である大久保・百人町地区へ与える影響とその防犯対策について (10)地域センターへの指定管理者制度の導入にあたっての説明の進捗状況について (11)制度導入の方法や時期(移行期間)について (12)従来の管理運営委員会との関係は |
本会議 反対討論 (平成16年12月6日) |
私は、議員提出議案第20号新宿区住宅リフォーム工事資金の助成に関する条例につきまして、反対を表明し、以下その理由を申し述べます。 本条例案は、区民が個人住宅のリフォームをする際に区がその一部を助成し、区民の安全で快適な居住環境を確保するとともに、区内の施工業者の発展を図ることとされています。 私ども自由民主党区議会議員団は、公的な補助金制度・助成金制度を設立するときには第一に誰もが理解出来る公共性と誰もが納得出来る平等性がなくてはならないと考えております。本条例案につきましては、個人住宅のリフォーム全般に対する助成といった点から公共性について、区内に主たる事務所を持つリフォーム業者という点から業種間の平等性について、疑問をもっております。 また、新宿区もようやく財政非常事態宣言を取り止めたところでございますが、特別区民税など歳入は減少傾向にあります。ここ4年間の黒字会計につきましても、人件費削減や区有財産の売却や賃貸、各種施設の利用料徴収や施設廃止に伴う支出の減少によるものであります。そうした中においても、アクション04事業の一つとして木造住宅の耐震診断と耐震化補強計画に対する補助金制度をひろく普及し、区民の居住環境を安全なものにしようと努力をしているところであります。その折に、無審査で耐震化を謳った制度を新たに立ち上げることは現在行っている木造住宅の耐震化政策に齟齬をきたすのではと危惧をいたしております。また、バリアフリー化については介護保険事業などでも行われているところでございますし、リフォーム一般におきましても新宿区では融資の斡旋と利子補給を行っているところであります。また、区役所におけるリフォーム相談会も行いながら、区内でリフォームを営む方たちの業務拡大の一助も担っているところであります。 区民の税金を預かっている以上、区民が納得できるであろう使途であり、明確な基準がある制度でなくてはならないと考えておりますので、自由民主党区議会議員団としましては、以上の理由で本条例案に反対をするものであります。 過日の環境建設委員会での審議では、提出者と委員の間で真摯な質疑応答が行われました。そのことにつきましては敬意を表しつつ、反対討論を終わります。ありがとうございました。 |
平成15年 | |
平成15年第二回定例会 一般質問 |
質問要旨…増加する外国人住民とのトラブルについて (1)外国人と住民とのトラブルに区はどのような立場で臨むか? (2)複数の行政機関や部署にまたがる案件のときに行政側で調整や連絡をとれるか? (3)外国人登録時に生活習慣のしおりを渡してみては? |
平成15年第三回定例会 代表質問 |
質問要旨…14年の決算報告を受けて施策についての評価と今後の取り組み 前文…冷夏での農業被害や消費の低迷について (1)平成14年度決算についての評価と16年度予算編成への意気込みについて (2)維持補修費や投資的経費等必要な経費への考え方について (3)区内中小事業者の状況について (4)産業会館(VIZ新宿)の実績についての評価 (5)大規模店舗出店への考え方と地元対応について (6)介護保険の目的について (7)リハビリテーション系のサービスの利用実績と今後の計画について (8)介護保険事業の運用状況と今後の重点項目について (9)マンション住民の防災対策について、現在の取り組みは (10)区立中学校の普通教室の冷房化について (11)スポーツ施設の利用状況への評価と今後の取り組みについて |
平成15年第四回定例会 一般質問 |
質問要旨…教育の設備ではなく教育の中身について議論を (1)学校における躾について保護者との関係とその取り組みについて (2)健康保険や国民年金など社会保障制度教育への公立学校での取り組みについて (3)自国の歴史をどのように教えるか(教える側の歴史観が教わる側に与える影響) |